gin1103

日々はあけぼの

スタバ大好き病院勤めの人間。日々の出来事や事件を徒然なるままに書いていくスタイル。Twitter:@gin3011

「適量な酒は身体に良いんだ」という言葉は間違ってはいないが、このセリフを発する人のほとんどが酒の適量を守れるタイプではない。


せっかくの休みなのに雨でやる気と意欲と活動意欲その他もろもろを削がれている人も多いのではないだろうか。
もちろん自分もその仲間だ。



こんな日は家に引きこもるしかないのだろうか。
作り置きしたおつまみがあるから昼から酒でも飲もうか。いや、止めよう。その場のノリでなんとなく決めた行動は大半が後悔を運んでくる。


そういえば、日本人が昼からお酒を飲むことに対して罪悪感というかなんというかよく分からない否定的な感情を抱くのは何故なのだろうか。
自分は夜勤明けによくビールを飲む。店だったり、缶ビールだったり。もう言葉にできない感動がそこにはある。
ど平日真昼間から生ビールを飲めるということだけにおいて辛い辛い夜勤勤務にも価値があると思っている。これまた何故か悪いことしてる気持ちが加わり美味しい←


お酒。
強い人、弱い人、飲めない人。
大きく分けてこの3パターン。

この3つの差は身体にある酵素の働きにある。

アルコールは体内でアセトアルデヒドという毒素に変わる。その毒素を無害な酵素へ変換させてくれる物質があるのだが、この物質の働きが

活発の人 あまり活発でない人 さっぱり働いていない人

に分かれる。
これは後天的に変わるものではない。
まさに遺伝的要素で決まるものだ。

ちなみに、解毒作用が活発でない、もしくは働かないという特徴は黄色人種特有のものなので、白人・黒人はみんな解毒作用が活発である。つまり俗に言う酒に弱いという人は彼らには存在しない。


割合としては
酒が弱い人達が約40%
酒が飲めない人が10%以下らしい。
つまりは半分の人間はアルコールにそこまで耐性がないということになる。




誰でも一度くらいはお酒にまつわる失敗エピソードはあるのではないだろうか。

かくいう自分も一度だけある。


朝起きたら入ったこともない先輩(女)の家でパン1で寝ていた。自分にはワインを飲みすぎた記憶しかない。
酔っ払ってつぶれる経験は今まで何回かあったが、記憶がなくなることは初めてで、心の底から動揺した。

「おはよう〜」と会話を切り出し朝ごはんを作ってくれている先輩。いつも通りのテンションで会話を続ける先輩。昨日のことには全く触れようとしない先輩。
昨日のことを1ミリも思い出せない情けない自分。
あの時の無駄にクオリティの高い朝ごはんの味は忘れない気がする。

それ以来、自分はワインを一滴も飲んでいない。

よい潰れるだけならまだいいが、急性アルコール中毒は充分命に関わる状態である。
救急車でERに運ばれる人も少なくはない。


「またアル中くるってよ」


「こっちは泊まりで寝ないで仕事してんのにバカみたいに酒なんか飲み(ry」


迎え入れる病院では大体こんな会話が展開されている。



酒に潰れた患者にどんな処置をするのか。


それは単純明解で血中のアルコールを薄めてしまえばいいので生理食塩水などを点滴する。ついでにビタミン剤も一緒に投与したりしなかったり。

口から飲んでも水分が入るので結果同じなのだが、アル中でぶっ倒れている人に経口摂取は酷な話だ。さらに口から飲むより血管に直接投与した方が効率は段違いだ。
こういう処置をウォッシュアウトと呼んでいる。


さて、ここで問題になるのは急激に体内をめぐる血液量が増えてしまうことである。

血液量が増えるということは心臓の送り出す血液量が増えるということ。送り出す血液が増えても心臓の筋肉が急に強くなるわけではないので、どうしても送りきれない余分な水分が出てくる。

その余分な水分が所謂むくみに繋がる。
ひどい時は心不全といった病気を引き起こす。

ウォッシュアウトの際はこういった余分な水分を身体に溜めないためにもう一つやる処置がある。
それは膀胱留置カテーテルの挿入だ。

カテーテルを通して余分な水分は尿となって体外に出てくるわけだ。

昏睡してる人でも膀胱というものは正常に機能している。ある程度は意識がなくても尿を溜め込んでしまうため、カテーテルを入れて強制的に排泄させるのである。

1時間くらいもすれば意識が大体もどって

「ココハドコ?アナタダレ??」

状態になり自分に繋がっている点滴やらを見て事実を理解していく。ここまでの処置は昏睡してる人なら楽に行える。痛みを感じることもないので非常にスムーズに終わる。



が。。。



もちろん半覚醒している患者もいる訳だ。

しかも意識がある分、嘔気はあるし頭痛もある。処置の痛みもバッチリ分かってしまう。

ERで大暴れしてしまうのはある意味当然かもしれない。



過去に苦労して入れて点滴や膀胱留置カテーテルを全部引っこ抜かれたことがある。

無意識だからきっと脳内のリミッターが解除されているのだろう。フツーだったら痛みで自分で抜去するなんて考えられない。

特に膀胱留置カテーテルの構造が分かっている人は自己抜去の痛さのイメージは容易だと思われる。考えただけでゾワゾワする。



「適量な酒は身体に良いんだ」

という言葉は間違ってはいないが、このセリフを発する人のほとんどが酒の適量を守れるタイプではない。

酒で失敗したエピソードは大抵があとから振り返ると笑い話になるものばかりだ。しかし、そうではないマイノリティレポートもあるので油断大敵である。

飲酒運転などは言語道断なので!皆さん、酒は飲んでも飲まれるな精神は忘れないで生きましょう。


さて、夜は知り合いがくれた良い焼酎飲もう。
いやっほーい!


ではでは:)