gin1103

日々はあけぼの

スタバ大好き病院勤めの人間。日々の出来事や事件を徒然なるままに書いていくスタイル。Twitter:@gin3011

それは最早、殺人鬼が凶器を選び放題の環境で、それを自由に試せるのとほぼ一緒だと思う。

先日、横浜の病院で異状死について話題になっていた。


異状死というのは簡単に言えば原因疾患以外で亡くなってしまうパターンのことを言う。


そういう時どうするのかというと解剖をして原因検索に入る訳だ。ちなみに、異状死でなくても患者遺族には解剖を希望するかを確認する。
する人はほとんどいないが。
だってただでさえ死ぬのは苦しかったろうにそこから更に身体を傷つけられてしまう訳だから、実行する遺族は少ない。

ここで敢えて「ほとんどいない」「実行する人は少ない」という表現を使ったのは勿論異状死でなくても解剖を望む遺族がいるからだ。
正直理解に苦しむが。


今回、88歳の方が亡くなったという話だが、なぜ検死に至ったのだろうか。よっぽど遺族が納得いかなかったのだろうなぁ。


点滴に界面活性剤?だか何だかを混入したとチラッと見た。そりゃ死ぬ。外部の犯行を疑っているらしいが、どう考えたって内部犯だろう。

外部の人間が病院に侵入して患者の部屋に入り込み注射器を使用して点滴に異物を混入させるなんて行為にメリットが1ミクロもない。
てか、万が一外部の犯行だったとして、それは病院のセキュリティがザル同然であることを露呈することになる。
犯人が見つかる見つからないに限らず、多分この病院は潰れると思う。行きたいとは誰も思わないだろう。






病院には当たり前だが、大量の薬があって使用量を間違えれば人の命を簡単に奪うことのできるものも多い。


例えば、K(カリウム)。
体のミネラルとして耳にすることは多いと思う。
この製材を点滴で10mlほど一気に投与したらそれだけで心臓が止まる可能性がある。


また、集中治療室にいる患者は大量の薬を同時に使っているので1つでも欠けることが致命的になってしまう。薬がほんの数秒投与されないことが致命傷になることだってある。人体というのは繊細で壊れやすい。
それゆえに、薬を使って簡単に人を殺めることができる。1000μgと1000mgを間違えてしまうスタッフだっている。うっかりミスでは許されない。



麻薬、毒薬、劇薬。
これらのものを簡単に手にできる環境は冷静に考えたら恐ろしい。

それは最早、殺人鬼が凶器を選び放題の環境で、それを自由に試せるのとほぼ一緒だと思う。



もちろん世の中の働く医療職の人々がそんな思想を持っていないということを信じたい。
しかし、何事にも例外はある。
今回の事件がそれだろう。真相は分からないが、自分は犯人は看護師だと思っている。

海外ではわざわざ自分で薬を使って患者を状態を悪化させ、そこを救命することに快感を覚えてしまった人がいたそうだ。
命を軽く見ているのだろうか。
一生そういった人の気持ちは分からない。

たまにベテランスタッフが

「人が死ぬのなんて慣れちゃったよ〜」

的なことを言う。自分のキャリアを自慢したいんだろうか。自分は初めて看取った人からもう幾人も看取ってきたが慣れなんて未だに微塵もない。
慣れさせてはいけない感情だろう。

最後まで自分を人間として接して、尊厳を持ったまま最期を迎えさせてくれる医療者に寄り添ってもらいたいものだ。



柄にも無く真面目なことを書いてしまった。
連休がないから今週は長い!
がんばるぞい!


ではでは:)