gin1103
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日々はあけぼの

スタバ大好き病院勤めの人間。日々の出来事や事件を徒然なるままに書いていくスタイル。Twitter:@gin3011

「逃げる」という選択肢。言うのは簡単だが、選ぶのは困難だ。自分が全力を尽くして取り組んでいることなら尚更。それが簡単だと言う人はきっと本気でそれに向き合っていない。

日記 過労死 自殺 ニュース

最近話題のニュースの1つ。


電通の過労死事件がある。


亡くなられた方が、東大卒業&綺麗な容姿というのが如何にもマスコミが食いつきそうな要素でもある。


何が問題だったのか?とよく議論されている。


労働環境や人間関係。
新人に対する仕事の振り分けや指導方法。
その他諸々。


下の人間が潰れるのは間違いなく上の人間が悪い。
本人の能力云々とか意見があるが、問題は絶対に上司にある。これは自論なのだが、昔からこの意見を持っていた。



何で一度で覚えられないんだ

あんなことは自分なら教えてもらってすぐできた

これくらいの仕事で根を上げるな、根性がない



などなど。
できない上司がよく言うセリフを羅列してみた。


昔と今が違うということを理解できない人間が本当に多すぎる。昔の上司の経験をそのまま新人に当てはめようとする考え方は絶対に間違っている。
なぜ分からないのだろうか。

まぁ、ろくに教育について学んできていない人間が教える訳だから教え方がチープになるのは目に見えてはいるが。




新人が辞めた時に、


「あの子、出来が悪かったからね」


と一言で片付けるのは簡単だ。

だが、


「どういうアプローチをしたらあの子の長所を見つけてあげられたかなぁ、、」


と、自分が責任の一部を担っている事実を振り返る人が何人いるだろうか。


何も知らない新人の出来が悪いのなんて当たり前だ。
すぐできる人間もいるが、できない人間もいる。
それは能力差の問題かもしれない。しかし、その差を如何にして指導力で埋めていくかが上司の役割ではないだろうか。


自殺した人の周りに味方になってくれるような上司はいなかったか。本当に悔やまれる話だ。誰かがサインを汲み取ってさえあげていれば結果は大きく違ったかもしれない。



「そんなに辛かったなら辞めればいい」


こういう意見もあった。

しかし、日本の社会はドロップアウトした人間に厳しい。そこから這い上がる人も勿論いるが、社会的に一度の退職、離職が足枷になることは間違いない。

それに、東大卒業という経歴。優秀な人材だったのだろう。恐らく大きな挫折を経験したことはなかったのかもしれない。
それ故に失敗することの恐怖心や途中で投げ出すことに対して大きな抵抗があったのかもしれない。
人に対して相談することもプライドが邪魔していた可能性がある。
社内でも「東大のくせに。。。」という決まり文句を言われていたかもしれない。
あくまで推察の域をでないが。



「逃げる」という選択肢。
言うのは簡単だが、選ぶのは困難だ。
自分が全力を尽くして取り組んでいることなら尚更。それが簡単だと言う人はきっと本気でそれに向き合っていない。

逃げずに戦う道もありだ。どんなに辛い道でも。
やり続ける価値を自分が見出せているなら。

険しい道を乗り越えて得られるもの。
それが何なのかをしっかり見極めること。
惰性で続けることは1番良くない。


そこを見極めた上で「逃げる」という答えが出てきたのならそれは立派な1つの選択肢だ。何も恥じることはないと自分は考える。


ただ、自殺という選択肢を選んでしまったのは間違いであることは間違いない。
それだけは何があっても選んではいけない。
当たり前だという人もいるかもだが、自殺大国とも言われる日本だから大げさな意見でもない。






もし、、、


自殺をしようと思ったのなら、、
思い切って仕事を休んで病院に行ってみてほしい。そこで、診断書でも何でも書いてもらって合法的に休みをもらおう。


そんな病院に行く元気もないよ!
っていう人もいるだろう

休んだ後に仕事に行きにくくなる、みんなに迷惑がかかる、という人もいるだろう。


でも、考えてみてほしい。
確かに仕事に行かないと誰かに迷惑がかかるし、会社にとって損失も出るだろう。
確かに外に出る気力もないし、時間がない、もったいないと思うかもしれない。


しかし、1番の損失は、まだまだ生きることのできる人が自ら人生に終わりを告げることだ。


こんな時くらい自分のことを1番に考えてもらいたい。


これは生きたくても生きることのできない人達を自分が多く診ているからこその意見かもしれない。


自分はこの方法で知り合いの自殺を食い止めたことがある。まさに文字通り腕を引っ張り無理やり心療内科に連れて行って診断書をもらい、仕事を休ませた。彼は結局職場を退職したが、今は別のところで元気に働いている。


彼とはあの時のことを一度も話していない。
掘り下げる必要もない。彼が今元気なら、生きているならそれだけで十分だろう。

別に自分の行動が正しいとかそういう話をしたい訳ではない。時として、本人の意思を無視している他者の介入が、人の命を救えることもあることを知ってほしい。





少し長くなった。相変わらずまとまりがない。





「人に何かを教えるのって難しい」

最近、とある寿司屋で大将にポロリとこぼした。

「今更?難しいに決まってるじゃん。だから教えることを続けていくんだよ」

大将が何気なく言ったセリフがやたら頭に刻まれた夜であった。生涯勉強なのである。



ではでは:)