gin1103

日々はあけぼの

スタバ大好き病院勤めの人間。日々の出来事や事件を徒然なるままに書いていくスタイル。Twitter:@gin3011

人との別れはいつも唐突で理不尽なものだからこそ最期になるかも、、、という気持ちは心の何処かに置いておかないといけない。

仕事で最近感じたこと。



職業柄、人の最期の場面に立ち会うことが多い。

どんなに関係のない人でも亡くなった話を聞くとやっぱり悲しい。自分の担当であれば尚更だ。


自分は治療やケアに関しては患者の意見と食い違った場合は結構言い合いになることがある。
患者第一優先で考える必要があるのは勿論承知だが、それはワガママを許容するということではない。
患者の回復を考えた上での討論である。

喧嘩っ早い性格のおじいちゃんなどから

「もう2度と顔出すな!」

と言われたこともある。

「残念ですが担当なんでねッ!明日も伺いますねッ!ではまた!」

とこちらも喧嘩腰で返す。

翌日には、お互い冷静になって仲直りできるのだが。
その時のことを振り返って「頑固者だったね、お互いに」と言って笑い合う。


笑い合ったり、喧嘩したりで築いた友達とも上司部下とも違う関係。患者と医療者。不思議な繋がりだ。



先日。とある担当患者が亡くなったのだが、まさに喧嘩をしたのが最期になってしまった。


その人は酒が好きな人で、入院中なのに隠れて酒を飲んだりもしていた。


「酒飲めないんだったら死んだほうがマシだ!」

「飲んだらお迎えが早くなるよ!元気になって堂々と飲めばいいでしょ!」


こんな感じの言い争い。これまた頑固な人で酒がどれだけ自分の身体に良い作用をもたらしているかを延々語ってくれた。聞くだけ聞いてスルーしたが。

何とかアルコールは没収し、その日は終わった。
明日からまたケアを頑張ろうと思いながら帰宅。



翌日、病室に行くとその人は旅立った後であった。
もちろんまた隠れて酒を飲んだわけではない。
深夜に突如急変したそうだ。各々が100%の力を尽くしてもどうにもならない時が医療にはある。
誰を責められる訳でもない。


患者は身寄りがなく独り身だったので病院のスタッフに見守られて最期を迎えた。


この人との会話は喧嘩口調でしたものが最後。何とも後味の悪い別れになってしまった。


こんなことなら酒でも何でも思う存分飲ませてあげればよかった。。。なんて思ったりもした。


しかし、それは自分がすっきりしたいだけの感情と情けからくる行為だ。一時の感情に流されて仕事に取り組む奴は三流以外だと思うのでこれからも自分のやり方を変える気はない。


ただ、あの人が天国で好きなだけ酒を飲んでくれていることを祈るばかりだ。


人との別れはいつも唐突で理不尽なものだからこそ最期になるかも、、、という気持ちは心の何処かに置いておかないといけない。


切り替えて今日も始めよう。


ではでは:)