gin1103

日々はあけぼの

スタバ大好き病院勤めの人間。日々の出来事や事件を徒然なるままに書いていくスタイル。Twitter:@gin3011

あと10年経った時。私から"若さ"が消えた時に後には何も残らない

まさかの3日続きのキャバクラネタ。
気になる人は2日前から遡っていただけると幸いだ。


自分の隣に座った女の子タマちゃん(仮)
彼女との会話を今日は書いてみる。











「キャバクラって楽しいですか?」


キャバ嬢からこんなこと聞かれたのは初めてだった。


「タマちゃんみたいな可愛い子とお酒が飲めたら男はみんな楽しいと思うけどね〜」


適当、ではなくテキトーな発言をする。


「本当にそう思ってます?お兄さん、何か他の人とは楽しみ方が違うっていうか心ここにあらずっていうか。。」


割と真面目な顔で聞き返される。
何だろうこの子のテンション。なんか違う。
心ここにあらずは当たっている。
場を俯瞰して見ていたからな。


「うーん。タマちゃんのことは可愛いと思うよ。これは本当。だけど、貴女に俺が自分のお金を使ってまた会いにくる?って言われたら来ない。今日はあの人の奢りだから来てるだけ」


沢尻エリカ似の女の子と浮かれてる上司を指差す。
隠すことでもないからはっきり言ってみた。


「そうですよね。普通はキャバクラ通いなんてしないですよね。私も自分で必死に稼いだお金をホストに貢ぐなんて絶対嫌です」


「自分がその嫌いな立場で働くことに関しては抵抗はないの?」


「……少し話聞いてもらってもいいですか?」


タマちゃんは視線を落としながら呟く。


「私、実家は北海道なんですけど、家の環境がひどくて逃げるように東京に出てきたんです。出たは良いもののやりたいことがある訳ではなくて…親から逃げるのが目的だったから」

「それでもお金を稼がないと生きていけない。でも、自分には学歴も技術もない。私の長所はなんだろう…って考えたら"見た目"だって思って」


彼女は少し照れ臭そうだった。
でも、可愛いのは事実だ。
全然自信を持って良い部分だと感じた。


「だから、見た目を売りにできるキャバクラにしたんです。時給もいいし、私の容姿を見て寄ってくる人はたくさんいたし。最初はチヤホヤされてるのが誇らしくて。そんなのバカみたいな話なんですけどね」

「でも、とある時にふと思ったんです。あと10年経った時。私から"若さ"が消えた時に後には何も残らないって」


凛とした瞳がこちらを見る。


「今の私の長所が消える前に他の長所を作らないと!って考えたんです。それがちょうど1年前で、そこから色々探して探して…」


「何かやりたいことは見つかったの?」


自分が尋ねる。


「はい…!私、看護師になろうと思います」


ここで初めて本当の彼女の笑顔を見た気がした。


「昔から憧れてる職業ではあったんですけど、家の事情でそういう学校には行かせてもらえなくて。でも、自分でお金を貯めて学校に行こうと思ってます」


「すげー大変だよ?女の世界だし夜勤もあるし」


一応その業界の人としてアドバイスを言ってみた。


「女の世界と夜勤の厳しさはこっちの業界でも学べましたよ。女の怖さに関しては特に笑」

「それに看護師が楽だからやりたいとか辛いからやりたくないとかそういう話じゃないんです。やっぱり"やりたい"を仕事にするのが1番だなぁって」


「そしたらこのお店は辞めるんだ?」


ふと聞いてみる。


「はい、今年度いっぱいで。必要な費用は貯まったし。この店っていうかこの業界からはもう卒業しようと思います。AKBじゃないけど笑」


「タマちゃんがいなくなってきっと悲しむ人も多いだろうけど、自分の人生だからね。やりたいことやるのが1番だよ」


新しい門出ということで一杯奢ろうと思ったら、タマちゃんからやんわり断られた。


「この話を聞いてもらえただけで充分です。ありがとうございました。お酒以上の価値がありましたよ」

「何かお兄さんには話せそうな雰囲気あったから、、初対面でベラベラ話しちゃってごめんなさい」

「お話しできてよかったです。ありがとうございました」


タマちゃんはそう言うと、今日1番の笑顔を振りまいて、他のテーブルに呼ばれて去っていった。


別に彼女と連絡先も交換しなかったし、また店に行く気もさらさらない。今後会うことはもうないだろう。なんならタマちゃんの話したことが真実かどうかも分からない。


しかし、1人の人間が目標を見つけて進んで行く姿はかくも美しいなぁと思わせる出会いであった。


目標を見つけた時の情熱とそれに向かう行動力はどんな時も忘れてはいけない。常に思う。
今後もそうでありたい。


さてさて。
連休ど真ん中だが、お仕事の人はみんな頑張るぞい!


ではでは:)